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インテリアと庭の草花たちとの日々

「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきました!

こんにちは ジンジャーです。

久々の美術館訪問です。新潟県立近代美術館で開催されている、「ウイリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきました。新型コロナのため、一時閉館されていたのですが、5月15日より再開されました!

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新潟県近代美術館HPより

新潟県立近代美術館HP

https://kinbi.pref.niigata.lg.jp/tenran/kikakuten/kkk_kaisaichu/

 

イリアム・モリスといえば、自然の草花をモチーフにしたパターンのデザインで壁紙やカーテンなどで有名なのですが、そのデザインを、間近で1点1点ゆっくりと見てきました。ウイリアム・モリスは19世紀に活躍したイギリスの工芸家で、産業革命の時代に手仕事の美の大切さにこだわりその後の芸術に大きな影響を与えた人です。

 

展示は、3部構成になっており、

    第1章 ウイリアム・モリス以前

         ウイリアム・モリスが出てくる前の壁紙のデザイン

    第2章 ウイリアム・モリスとモリス商会

         ウイリアム・モリスのデザインたくさん

    第3章 アーツ・アンド・クラフツ運動

         モリス商会のデザイナーたちの作品。

         モリスの次女のメイ・モリスのデザインもありました。

 

途中に、その当時の壁紙印刷方法である「ブロック・プリント」の工程のビデオと現物の版の展示があったり、モリスのデザインでコーディネートされた、インテリア空間が作られていたり、見所が随所にありました。

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コーディネートされた展示

 

切り口を変えた、「PURE MORRIS 」と題されたコーディネート。

 

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イリアム・モリスが生きていたらどんなデザインをするだろう

同じデザインパターンでも色を変えることによって、異なったイメージになったり、モリス商会のデザイナーが、過去のモリスのデザインに影響を受けている作品があったり、何度も行ったり来たりしながら、半日かけて、楽しんできました。  

 

以前、ウイリアム・モリスをはじめとする輸入内装材を多く取り扱っているマナ・トレーディング社のショールームに伺い、壁紙やカーテンを見て、その質の良さやデザインの素晴らしさにうっとりしてきたのが記憶に新しいのですが、この展覧会を見て、奥深くウイリア・モリスに近づくことができ、さらにその魅力を強く感じてきました。

 

アーティストのコンサートに行くと、今までそんなでもなかったのに、すっかりファンになってしまうというのをよく聞くのですが、芸術に関しても全く同じですね。

 

それから本物は色あせないのだと改めて気づかされました。19世紀に作られたモリスのデザインに古さはないです。だからこそ今でも多くの人から愛され続けられているのでしょう。

 

職業柄、壁紙は身近な存在です。素敵だとは思っても、高価で手が届かないことが多く、取り入れることが少なかったモリスの壁紙を、機会を見つけて積極的に取り入れていきたいと思いました。現代のインテリアにあわせ、新たな世界観を作り出してみたい衝動にかられました。

 

歴史をリスペクトし、受け継ぐことの大切さ。そこに気づいた私は、価値のある新たなデザインを生み出すことができるのではなんて思ってしまいます!(遅いですよね!)

デザインのヒントは歴史にあり!ということで、早速、図書館に行って古い建築物の載っている本を借りまくってきました!(わかりやすい私です!)

あーデザインって楽しい!

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